昨年の夏にフリー記者の澤田晃宏氏の『ルポ技能実習生』を読んで紹介しようと思って放置してしたのを思い出したので、感想を記しておきたい。
アメリカほどではないが戦後の日本には在日韓国・朝鮮人、日系ブラジル人などの様々なエスニシティが入り込んでおり、日本も移民問題とは無縁ではない。最近は、外国人技能実習制度を通し、中国人やベトナム人が日本社会の重要な構成員となっている。本書は、日本の移民問題を議論するのに避けては通れないこの外国人技能実習制度という移民受け入れシステムに焦点をあてた本だ。
移民関係の本は色々と出ているのだが、抽象化されてやや具体性に欠く議論になりやすいので*1、そうではない本を読みたかったのでよかった。